Gマシーンの行きつく先

Googleストリートビューが話題になっているのに、もうひとつの「先例」とその先にあるものについて話題になっていないので、書いてみる。
ちなみに、書いてる内容自体は妄想100%だから、信じちゃダメだよ!

Gマシーンは、地球上の公的領域にあるものを全てスキャンし、私的領域にあるものを全てクランチするまで止まらない。スキャンされるかクランチされるかを選ぶ権利は人類に残されている。でも、それ以外に人類に望めることはもうないだろう。

Gマシーンの目覚め - アンカテ

ストリートビューのこれから

日本でリリースされたこの機能も、多数の拒否反応を押し潰しながら、次第に「有ることが当然」のものとして受け入れられていく。人は路上から見られることを当然と思いつつ塀を高くし、路上に出たときにGoogleカーに撮られることを「通行人に見られることと同じ」こととして受け入れるしかなくなっていく。

Googleの撮影インフラはある日、極めてクールなブレイクスルーの結果、ストリートビューの範囲となっている地域を極めて高頻度に撮影し直しアップデートしていくことを可能にする。
1ヶ月毎、1週間毎、1日毎、6時間毎、1時間毎……。

Google Healthのリリースと強化

Googleはその一方で、Google Healthをついに日本でリリースする。

病状と診断記録、投薬情報、X線画像やCTスキャン映像まで、あらゆるデータを取り込むように肥大化したGoogle Healthに、医師不足、人間不足で喘ぐ日本の病院はのめり込むようにして依存していく。

Google依存症先進国・日本での医療事故

もはやGoogle Healthのアカウント名通知無しでは風邪の診察ひとつ受けられなくなった日本の片隅で、ひとつの悲惨な医療事故が起きる。
原因は、他人のGoogleアカウント乗っ取りと詐称による既往歴情報の取り違い。他人の既往歴を元にした診断が元で、なんでもない病気の患者はあっさり死亡する。

世間は爆発した。Googleがアカウント情報に、本人を確認できる情報を載せていないのが悪いのだ。
Google Healthは顔写真くらいはアカウントのプロフィールに載せるべきである。既にストリートビューで実施されている程度のことだ。名前と顔が結びつくなど、見ず知らずの第三者でも少し調べればわかる。何か問題があるのか?

そしてGoogleのプロフィールには、個人の顔写真と全身像が掲載される。

あるクールなエンジニアの20%ルール

ここに、大勢の人々の、顔写真と全身像、それにX線撮影画像がある。
一方でストリートビューには、今や10分毎に更新される、街の人々の全身像が数限りなく映っている。

顔の一致、全身のサイズの一致、X線画像による骨格からのポージング可能範囲推定、これらから、ストリートビューに映っている「この名無しさん」に名前をつけてあげることは可能だろうか?
もちろん可能だ。彼はクールなエンジニアなのだから。
そして一人の名無しさんに可能なことは、そこに映っている全ての人に可能なことだ。

倫理的な問題は?
無いんじゃないの。名前なんて今や誰もが、自分のiPhoneP2Pアプリに登録して周囲に垂れ流しているじゃないか。そこに居るならわかる情報を、インターネットに流すことはGoogle的に全く問題の無い行為だ。
ストリートビューの時もそうだったろう?